もの忘れ相談室からあなたへ
第74話:今一番伝えたい事 ➡ 早期発見の対策とは?
前回、何故?早期発見が遅れるのか?を7項目の要因で紹介しました では、その対策を考えてみましょう!
1.最初の発見者の可能性の高い家族や友人が、認知症の正しい知識や認識を持つ事が大切で、その為の学びの場は本や雑誌等でもありますが、あれっ!と気づいた時に見過ごさず、病院(かかりつけ医ではなく専門医)に行き検査を早期に受ける事です。
2. 特に家族が病院に連れて行くのは難しいが、先ずは本人に行かせるのではなく家族自身が、健康診断や最近気になる!心配で行きたいので一緒に行くのが一つです
3. 友人・知人の場合は、先ずは家族に率直に伝える事で、家族が不明な場合はコミセンの民生委員さんに相談し、難しければ地域包括支援センターに相談する事です。
4. 何とか、地域のかかりつけ医(内科)に行った時は、認知機能検査やMRI等の画像診断を行う専門医(脳神経内科・外科・精神科・心療内科)を紹介してもらう事です。
5. 本人自身が診断される事への不安や恐怖感そして受診へのためらいもある時は、第3者(娘・孫・かかりつけ医・信頼している知人)から伝えていく事です。
6. それでも難しい時は、認知症(予防)カフェや行政の相談窓口で相談する事です。そこには、認知症の事を学んだスタッフや専門家もいて、様々な橋渡しが可能です
7. 政令都市の一部では認知症機能検査の無償化も始まり、中小の市町村でも国の支援 での負担軽減やかかりつけ医の認知機能検査が広く行われる事も大切だと思います。
8. 余り早すぎて、心配し過ぎるのも良くありませんが、あれっ!が数回重なってきた時は躊躇せず、上記専門医の診断を受けていく事を町ぐるみで展開しましょう。
次回は、認知症初期・軽度の診断がでた後の進行を遅らせる対策を考えていきましょう!