もの忘れ相談室からあなたへ
第77話:認知症が、めちゃネガティブになってしまったのは何故か?
このテーマは、認知症に関わる方々の最大の課題の1つです 認知症カフェを8年間毎日開催して、月1回の5つの相談会で学び気づいた事は。
1.認知症にはなりたくない!なったらおしまい!認知症は怖い!と思っている方が大変多いことです。実際に告知されたら一気に落込み絶望感が増しうつ状態になっていくのも、前記の思いから来ていると考えています。又、「認知症」という表示や言葉じたいで、悪いイメージを持っている方が大変多い事も現実です。
何故そうなってしまったのでしょう。その要因は、この20年の世の中の新聞・雑誌・TV・映画等での情報等が、徘徊や排せつ等介護の大変さがクローズアップされ、詐欺事件・事故・いじめ・孤独死等の社会的課題が増えて、ネガティブなイメージを助長してきたと思います。既に介護を体験してきた方も増えており、その大変さから自分はなりたくない!人に迷惑をかけたくない!の思いも根強いのも要因です。
その中で、介護している方や周りの方々の認知症への正しい知識や認識の不足があり、対応の理解不足や接し方の間違いが、事態を更に悪化している現状も見えてきました。最近は、「もの忘れは怖くない!」事やその前に『認知症は改善できる』という事を一人でも多くの方々にお話しして、誤解や間違いっている考え方をこのブログを通じて、又様々なセミナーや講演の機会を頂く中で、伝えていければと考えています。
最終的には、様々な認知症に関わる方々と一緒に認知症になっても心配ない!怖くない!事の伝承となって安心なまちづくりに寄与できればと思います。