ブログ 第80話

もの忘れ相談室からあなたへ

第80話:久留米歯科医師会講演会での学び!

 

 

 

 

 

8月16日に久留米歯科医師会主催の講演会(53名)があり、一部は私から「早期発見・早期対応の住民型認知症カフェ」と題し講演、二部は福岡の原土井病院の岩佐副院長から「認知症の方の口腔健康管理について」の講演でした。そこで認知症予防で口腔ケアが如何に大切で、歯科医師として受診時や訪問治療等での様々な課題や取組を学びました。

1.高齢者及び認知症の方の口腔健康管理は、認知症の進行を遅らせる為に重要

1.終末期であっても口腔内の環境を良好に保つ事が大切で最後まで咀嚼(そしゃく)能力を引き出す

1.終末期(ターミナルケア)までの準備として、口腔ケアを日常的に習慣化する中で施設や在宅でも歯科治療の定期メンテナンスを早くから継続しておくことが大切

1.歯科医師として認知症の疑わしい方への対策として、厚労省は認知症専門医を紹介する指導があるようだが、初期の方は伝え方次第で患者さんが来なくなる可能性もある

これは、一般内科のかかりつけ医も同じ課題があり、対策として私からの提案で
・歯科医師からは、本人ではなく先ず家族に伝える事が大切
・家族との確認をして、専門医を紹介したり家族が難しければ本人に伝える
・医師として難しければ、市内20ヵ所の「認知症カフェ」経由で対応していく
・地域包括支援センターや久留米健康くらぶの「無料ものわすれ相談室」も紹介

1.最近認知症の患者も増えてきており、歯科医師として認知症の方への対話や治療、口腔ケアが課題となっており、施設や在宅での訪問治療への対応も増え対策が必要

1.認知症発症は、自分の歯の数が20歯以上を1.0として、義歯を使用で1.09となり歯が無く義歯も未使用の場合は、1.85のリスクがある

1.リハビリテーション(理学・作業療法士・言語聴覚士)・口腔(歯科衛生士)・栄養(管理栄養士)の連携が今後の重要な取組となってくる

 

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