もの忘れ相談室からあなたへ
第86話:早期発見・早期対応が出来ていない実態(夫婦編)
10年前から8年間の認知症カフェ運営そして5つの相談会を通じて、早期発見・早期対応が出来ていない実態を夫婦編・独居編・同居編で紹介します。
◇夫婦編:二人住まいの老老夫婦では、毎日がお互い空気のような存在で徐々にもの探しが増えたり、勘違いや行き違いや物忘れがあっても“お互い年だから!”で、時間が経過し認知症が進行している事例が多く、心配になっておかしい!と病院に行くまでに数年経過しています。
気づくのは多くは娘(息子は遅い)や嫁で、時々帰省した時にあれっ!と気づく事がありますが、初期の初期は足腰も元気で対話も普通で半日~1日程度では、年だからで認めたくない気持ちもあり様子見になっています。正に冷蔵庫に同じ商品が重なったり、さっき言ったことを忘れたり何回も同じ事を聞いたり確認したりが頻度も増えて始めてあれっ!やっぱりおかしい!となりますが、1~2年が経過している現状です。
特に子ども世代が、近くにいればまだ良いのですが、遠方で1年に1回程度で日帰りや1泊程度では、少し気がついてもまだまだ普通の対話で元気な時間が多く見過ごしています。
次回は、一人住まいや同居の事例を紹介しますが、兎に角あれっ!と思ったら早く内科のかかりつけ医ではなく経由で、専門医(脳神経内科・外科・精神科・心療内科)に早く行き、ちゃんとした認知機能検査やMRI等を受診する事です。